ナイアシンは、体内でエネルギーを作り出すのに必要不可欠なビタミンの一種で、糖質代謝・脂質代謝・アルコール代謝などの酸化還元反応の補酵素として働いています。ATP産生・抗酸化系・脂肪酸の合成・ステロイドホルモンの生合成など多くの反応に関与している重要なビタミンなのです。食品からの摂取としては、肉や魚、野菜、穀物など様々な食品に含まれています。成人の1日あたりの摂取量は男性で11~15㎎、女性で9~12㎎とされています。ナイアシンは元はビタミンB₃と呼ばれていました。そして、ビタミンB群の中でも最も必要量が多く、ビタミン全種類の中ではビタミンCに次いで多いビタミンです。これが不足してしまうと、皮膚炎、下痢、精神神経障害などのペラグラを引き起こします。ですので、ナイアシンを摂取する事により、ナイアシン欠乏症・ペラグラ・高コレステロールの改善をはじめ、動脈硬化などの心疾患・心疾患や循環障害による心臓発作再発リスクの低減・糖尿病・白内障・骨粗しょう症に有用性があると科学的に示唆されています。ナイアシンはサプリメントとしても摂取が可能ですが、その安全性は気になるものです。